京大生は「自意識複雑骨折」してますよね(笑)
――先ほど小林秀雄が好き、という話になりましたが、批評系の本でおすすめはありますか?
批評系ですか……批評系とはちょっと違うんですけど、岡田斗司夫さんっていらっしゃるじゃないですか。『評価経済社会』とかが有名な。
――いますね、岡田斗司夫さん。好きなんですか?
いえ、そういうわけではなくて、実は『岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私:サークルクラッシャーの恋愛論』(鶉まどか、コア新書)という超名著がありまして……
――(一同笑)これはすごいタイトルの本が来ましたね(笑)
そうですよねっ(笑)。この本、要はいわゆる元「サークルクラッシャー」の著者が、サークラの女の子がどういう気持ちで男を落としているかを詳細に解説した一冊なんです。
中でも若者の生態分析が、最近見かける恋愛論の中では群を抜いて秀逸で、最終的にはコミュニケーションの本質とは?みたいな壮大なテーマにもつながる、タイトルからは考えられないくらい濃厚な本なんですよ!
――岡田斗司夫の愛人っていう、パワーワード(笑)。
さっきの『にこたま』とも被っちゃいますけど、「女性が何を考えているかわからない京大男子」は読んだ方がいいかもしれませんね。
――(グサッ)うっ……こういったノンフィクション系で他におすすめはありますか?男女ともにおすすめというか。
う~ん……あっ、この前ですけど、実家の母親に『多動力』(堀江貴文、幻冬舎)を勧められました(笑)。
――三宅さんが、多動力(笑)。
「あなたも3つの肩書を持ちなさい!」みたいなこと言われて(笑)。でも今だったら、京大院生・塾講師・作家って名乗れるかもしれませんね。ただ『多動力』はちょっと……。
話していて思い出しましたけど、将来のこととかキャリア論だったら『おとなの進路教室』(山田ズーニー、河出文庫)がおすすめですね。
――この本は、どんな内容なんですか?
著者の山田ズーニーさんは、もともと小論文の添削を仕事にしていて、その後独立してフリーランスになって、今は文章の書き方の本とかを執筆して活躍している方です。で、その山田さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」で読者のキャリアの悩みに答えるっていうコラムがあって、それを書籍化した本ですね。
新聞とかにあるキャリア論とか進路の悩みのコーナーって、結構バッサリ斬るというか、答える側のスタンスがはっきりしているものが多いですけど、この本は全然そんな押しつけがましさがなくって。それは多分、山田さんが文章を極める中で「相手のことを考える」っていうのを徹底してやってきたからなのかなって思っていて。
実際の相談の中でも「どうやったら自分の気持ちをうまく表現できるか」が、就活でも文章でも大事だよね、って書いてるんです。
――な、なんか深みのある一冊ですね! 就活に悩む京大生にピッタリじゃないですか?
そうですね、前に先輩の誰かが言ってましたけど、京大生は「自意識複雑骨折」してる人が多いらしいので(笑)。
――京大生は「自意識複雑骨折」している、ですか(笑)。それは間違いないですね(笑)。
岩井俊二はあんまり「フェチ」の方向に行かないんですよね。
――打って一風変わって映画とかどうでしょいう?
最近、岩井俊二の映画を何本か続けて見ました。岩井俊二は女の子を撮るのが本当にうまいですねっ。『「打ち上げ花火、下から見るか?。横から見るか?』」(1995)の奥菜恵や『「リップヴァンウィンクルの花嫁』」(2016)の黒木華とか。本当に出てくる女性がかわいく美しくてかわいくて、見惚れてしまいますよね。
――良いですね。私も大好きです。色あせないですよね。どういった点が他の作品と違うんですかね?
うーん、同じように女性女の人をきれいに撮る男性の映画監督は多いですけど、そたちの中でも、岩井俊二はあんまり「フェチ」の方向に行かないんですよね。なんといゆうか、男性視点特有独特の生々しさとかなくて、けがらわしくないとゆうか。
――なるほど。私の印象イメージでは新海誠監督とか、フェチの塊ってなイメージ印象なんですよね。足のスケッチとか、『君の名は。』(2016)に出てきた口噛み酒とか……どうですかあってたりします?(笑)。
すごくわかります!大根仁監督の『モテキ』とかも近いのかな同様だな、って思います。なので、今年のアニメ化した『打ち上げ花火~』作品になってしまうと、もうダメなんですよ~(笑)。
映画館で見てて「ち、ちがうよ!」ってひとりツッコミしちゃって悲しかった。そもそも主人公が中学生になっちゃってたしてしまったし、広瀬すずが本当に色っぽいし。もうなんていうか、色っぽいお姉さんが、年端もいかない少年童○を我が物にするみたいな食う作品になってしまっていて……...悲しい限りですね。
――この表現、大丈夫ですかね(笑)。でも、私はすごく共感できます!。たしかに広瀬すずは、今回のアニメのこの中学生の雰囲気にって感じですよね。
岩井俊二ファンには悲しい現実な気もしますが、広瀬すずファン的にはむしろ今までの作品になかった男をひきよせる魔性の一面が垣間見えているのでおり、嬉しい現実なのではないでしょうか。
むしろ、もはや広瀬すずの声だけが救いなのではないか、とまで思ってしまいました、あの作品は..。なので、広瀬すずの「男落とすモード」の声は一見、いや一聴の価値ありです。アイドルは日本で一番アツいコンテンツだと思っているので
――万葉集古典作品からもしっかりと解釈しているのに、現代の広瀬すずまでしっかりキャッチアップしているとは……恐れ入りました。ありとあらゆるコンテンツをキャッチアップし続けている三宅さんですが、逆にオフのときは何をしていたりするんですか?
いやー、もっぱらアイドル鑑賞かもしれませんね(笑)。アイドルは日本で一番アツいコンテンツだと思っているので!私はSKE48推しで、昔は松井玲奈推しでしたが、最近は同じくSKE48の鎌田菜月推しですね。
鎌田菜月は自分の領域でできることを常に体当たりで探しているのが素晴らしいんですよね。将棋に理解があるので、加藤一二三元九段(通称ひふみん)とコネを作って仕事をとってきたり、歴史系の学科に通っているので歴史関連の番組に出たり……そんなに運営には推されてないのに(涙)、けなげに自分でしっかり仕事をとってくるんですよっ!
――すごい……部下に欲しい……(笑)。
単純にアイドルは見てて勉強になる点が多いんですよね。自分の趣味や関心事を着実に仕事に変えていく、自分から状況を打開して次につなげていく姿は本当に見習うべきだと思います。この群雄割拠の時代に、他にも多くのアイドルががんばっている姿をぜひ見逃さないで!
――最初から最後までアツいお話、ありがとうございます!最後に京大生に向けて一言お願いします!
本買ってください!っていうのは冗談で(笑)。真面目な話、最近インプットも大事だけど、アウトプットも大事だな、と強く思います。
わたしも文章力が磨かれたのは、読んできた本についての疑問・気づきを議論し合う大学の授業の場だったなあ、と思うので。私は文学部だったから、そういう場が多くて本当に勉強になりました。
みなさんも、ぜひこの本をインプットしてネタをためつつ、アウトプットにも励んでみてください!
――お忙しい中、最後までありがとうございました!
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