大学4年生~社会人2年目が聞くと、ノスタルジーで死ねるバンド4選。

バンドとは不思議なものだと思う。


急に流行ったり、いつの間にか名前を聞かなくなったり。

と思ったら、一発曲が売れて再ブレイクしたりと、栄枯盛衰を繰り返す国家のようだ。


そしてこの夏、またしてもあるバンドが超絶再ブレイクを果たした。


そう、RADWIMPSである。男子の気持ち悪い妄想をかき集めたようなセカイ系歌詞と、ロックの王道を外しながらも病みつきになるテンポや構成、世界観は、当時中高生だった僕らを虜にした。

君と書いて「恋」と読んで 僕と書いて「愛」と読もう そうすりゃ離れそうもないでしょう? いつかそんな歌作るよ
僕が例えば他の人と結ばれたとして 二人の間に命が宿ったとして その中にもきっと 君の遺伝子もそっと まぎれこんでいるだろう


しかし大学生になってからは名前を聞く機会も減った。当時熱狂的なファンだった友人たちからも「ラッドの新曲聞いた?」という会話を聞くことはなくなった。いやそもそも音楽トーク自体が減っていたのか。


しかし彼らはこの夏、ある映画をキッカケに再び日本中を席巻する。「君の名は」という作品との出会いが、身体が動き出しそうに鳴るメロディーはそのままに、彼らのキモ苦しい歌詞を矯正することで、王道爽やか青春ソング(前前前世から君を探し始めるストーカーチックなタイトルを除いて)へと昇華させた。


いやしかし、RADWIMPSがこうして再び名を馳せること自体はノスタルジックで嬉しくもある。


では、他にはそんなバンドはないのだろうか? RADWIMPSのように、かつての僕らをとりこにしたバンドは無かったのか? 


そこで本日は筆者の世代(大学4年~社会人2年くらい)が聞くと懐かしくて、ノスタル死しそうなバンドを紹介する。



ELLEGARDEN 「ジターバグ」


ELLEGARDEN、通称エルレ。それはアジカン・バンプと共に当時のサブカル中高生御用達バンド3巨塔の一角を担っていた。しかし今となっては、アジカンとバンプの後塵を拝するどころか存在もしていない。2016年現在も活動休止中だ。


このバンドの魅力は美しく軽快なメロディーラインに流暢な英詞を乗せながら、軽快なバンドサウンドをかき鳴らしている所にある。キャッチーなサビと意味ありげな言葉を並べた歌詞のコンボは、まさに週刊少年ジャンプみたいな主人公感しかない。


個人的にこのバンドの良いところは、イメージを押し付けないところにある。価値観や物語性を押し付けられることなく、何も考えずに「カッコいいなぁ」と思いながら聴けるところが本当に素晴らしい。



Aqua Timez

Aqua Timez、ご存じ宮部みゆきの『ブレイブストーリー』映画化と共に彗星の如く現れたバンド。実はもうデビュー10年になる。


基本的に恋愛から人生観まで幅広く歌うポップなバンドである。ブリーチやごくせんなど様々なタイアップで耳にしたことのある人も多いだろう。


なんだかラップでもやってそうな見た目のヴォーカルだが、なんだか耳に残る声でミディアムテンポの曲が心地よい。と思ったらやっぱりラップも歌う。個人的には三ツ矢サイダーのCMや、ブリーチのOPなど、筆者が高校生くらいまでにいい曲が多かった気がする。



チャットモンチー

ガールズバンドの星、チャットモンチー。えっちゃん(Vo)はとにかく可愛い。女子バンドと侮るなかれ。しっかりバンド・バンドしており、ドラムはめちゃくちゃレベル高い。


そしてこの『シャングリラ』のPVにおけるえっちゃんは、当時間違いなく多くの男子高校生の心を鷲掴みにしていた。声良し、曲良し、見た目良しの3秒師揃ってパーフェクトだ。筆者もダウンロードして、ウオークマンに入れて持ち運んでいたのが懐かしい。


出世作の『シャングリラ』と『風吹けば恋』は有名で誰でも聞いたことがあるはずだが、実はファーストアルバム「耳鳴り」も良い。


あの人がそばにいない あなたのそばに今いない だからあなたは私を手放せない 
あの人がそばに来たら あなたのそばにもし来たら 私を捨ててあの人つかまえるの?


当時高校生ながらに、歌詞のほとんどが実体験なのだろうかと思い胸が痛み、人知れず失恋した。そんなえっちゃんも今や人妻であり、母になった。なんとも時の流れを感じさせてくれるバンドだ。



レミオロメン

最後はレミオロメンだ。「こんなぁああああああああああ、ゆきぃいいいいいいいい!」で一世を風靡したスリーピースバンドである。


初期は勢いのあるアップテンポの曲が目立ったが、『粉雪』以降はおとなしめでストリングスを取り入れた曲も増えてきた。所感としては雪だったり、蛍だったり、桜だったりと、いろんな自然を切り取った風景描写が印象的なバンドである。


ちなみに筆者のお気に入りは、『3月9日』である。もとは友人の結婚式に送った曲だが、世間的には卒業ソングとして認知されている。


至ってシンプルなバラードであるが、シンプルな構成すぎて突き刺さる。卒業や結婚とは特別な日ではない。所詮はどんな日も淡々の流れる季節の中の1ピースであり、そこからも日々は流れて続いていくのだと、幼心に果てしなさと恐ろしさがこみ上げた。


PVには堀北真希が結婚式に参列する高校生役で出演しているが、その堀北真希も今や人妻だ。

ああ無情。ああノスタルジー。



ここでは最大公約数のノスタルジーを刺激するため、有名だった4つのバンドを紹介した。しかしこの他にも各々がノスタルジーを感じるバンドはあるだろう。


「凛として時雨」とか「9mm parabellum bullet」とか「NICO Touches the Walls」とか懐かしくない!?


まぁせっかくのRADWIMPS再燃なので、これに乗じて昔ハマったバンドを聞いてみて欲しい。


当時の思い出溢れてノスタル死間違い無しだ。

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